本研究会では、会の目的実現のため、テーマ別に分科会を設け活動しています。
食品廃棄物有効利用分科会(第1分科会)
膨大なエネルギーを消費して焼却処理される生ごみの有効利用について調査研究を推進。「生ごみ減量ハンドブック」、「食品リサイクル報告書」を発行。主に生ごみからのコンポスト製造に関するノウハウの蓄積と技術開発からスタート。岡山市へ生ごみのコンポスト化を提案し普及活動をしています。岡山市の生ごみ減量の推進事業である、ご家庭内の生ごみを利用して堆肥をつくる「桃太郎のまち岡山コンポスト」にも協力しています。
2011年より「生ごみ減量普及員養成講座」を開講し、市民レベルでの生ごみ減量活動に取り組んでいます。
木質系廃棄物有効利用分科会(第3分科会)
建設や造園の現場で発生する木質廃棄物には、質の良い建築木材や枝木などが含まれています。その廃材を活用しDIYによるマテリアルリサイクルを推進しています。子どもたちを中心に、親と子の木工製作のイベントを毎年開催し、木質廃棄物の有効利用の体験とその利用方法が市民から好評を得ています。
溶融スラグ等有効利用分科会(第4分科会)
溶融スラグのリサイクル製品であるロックウールの有効利用を検討する。拡大に取り組む。2009年開催の緑化フェア以降、苗床に利用普及を進め、ロックウールを培地とした植物栽培(緑のカーテン)の実証を行っています。
普及啓発・教育プログラム運営分科会(第11分科会)
持続可能な社会を展望するなかで、大量生産・大量消費の社会から、良い物を作り大切に長く使う社会への転換策を模索し、普及啓発を行うことを目指して環境やリサイクルに関する技術の見学会など、学習と討論を中心にした研究活動を実施実施しています。
循環型社会評価分科会(第14分科会)
岡山市の循環型社会がどうあるべきかを議論し実験や計算によってその効果を評価検討することを目的としています。事業系廃棄物のリサイクル改善の報告書作成や、バイオマスリサイクルの研究を行ない、マテリアルの流れ、処理方法、製品価値、供給及び需要の安定などを調査・研究しています。
小型家電リサイクル分科会
「家電リサイクル法」では未構築の小型家電リサイクル網の構築・リサイクル技術の研究を目的としてセミナーや見学を実施。岡山市西部リサイクルセンターの計画時には、自治体が小型家電リサイクルに取り組む際に配慮すべきことを提言、報告書を提出しています。
廃棄物発電・燃料化分科会(第8分科会)
食用廃油からバイオディーゼルを製造し、それを岡山市のごみ収集車に使用する計画の立案、環境負荷軽減効果をライフサイクルで評価し。食用廃油再利用提案書を市に提出しました。平成21年から食用廃油の収集開始、DOWAエレクトロニクス岡山工場㈱がバイオディーゼルを製造。現在もごみ収集車がバイオディーゼルを利用しています。
(その他 提案書)
岡山市に対し生ごみ等のメタン発酵に関する提案書を提出しています。現在、岡山市は事業所からのバイオマスを中心としたメタン発酵事業を立ち上げたところ。
分科会活動の模様(一部)
食品廃棄物有効利用分科会
「生ごみ減量普及員養成講座」
多くの参加者がダンボールコンポストの作り方を習得
グァムからの視察団に!
グァムからの視察団に「エコちゃんコンポスト」の解説
木質系廃棄物有効利用分科会
端材を使って木のおもちゃ作り(旭川荘環境福祉フェア)
「こんなおもちゃができるんだ!」子ども達のあふれる笑顔
廃材・廃木も工夫次第でこんなオブジェに
溶融スラグ等有効利用分科会
ロックウールを利用した「緑のカーテン」作り
軽くて保水性に富んだロックウールで栽培開始
窓を覆うロックウール培地の「緑のカーテン」